君は誰よりも優しい人。

 

 

こんばんは。冬やね。

こんな寒いときはあったかい肉まん買って、

好きな子とはんぶんこしたり。

だけど、あいての子の方がたくさんとっちゃって。

あーっ!!って言いながら笑いあえたらいいな。

 

そんなことを思った、少年けいたです。

ついでに、チーズまんも買って「めちゃのびるー!!」

とかそんなくだらないことで笑えたら尚更いい。

 

 

 

  • ゆるふわ系男子

そんなふわふわーっとした少年けいた。

たった今、好きだった彼女にフラれちゃってさ。

 

えっ、あ、うん。

大事なことだからもういちど。

たった今、今日!

好きだった子にフラれてしまったんよ。

 

おうおう。やっちゃったな。

少年けいたの24歳の冬に新たな1ページが生まれたよ。

でもなんで、こんなけろっとしてるんだろう。

なんで、こんなにもよかった。って思えるのだろう。

むしろ、あいての子がもっと幸せになって

くれたらいいな。とすら思ってる。

 

 

  • 大きな愛につつまれて

 

付き合い出した頃から、自分は心穏やかだったんだ。

風に吹かれたらそのまんま飛んでっちゃうたんぽぽのわたげのような。

昔っから自分よりも仲間を大事に思っちゃうタチでさ。

自分のことはからかわれても、傷つけられても我慢できる。

けど、仲間のことを悪く言われたり、傷つけられたりしちゃうと、許せなかった。

自分がそんな感情を持てたのも、これまで24年間生きてきた周りの

家族、友人、お世話になった人の影響が大きくて。

自分が思う幸せを、好きな子にも分けてあげたかった。

 

バー経営をしてた時に出会ったひとりの女の子。

お兄さん面白い。ここのお店もすてき。アルバイトしてみたい。って。

そんなあどけなさに、素直さに、可愛い。って思った。

 

「サークルの人たちとご飯行きたい」

「〇〇と遊んできてもいい?」

「みんなでお泊りになっちゃいそうなんだけど、許してくれる?」

 

全部いいよ。ってぼくは言った。

心から本当にいいよ。って思っていたし、

ぼく自身が、いろんな人との交流や支えがあったこと。

野球やってきたこと。あの時あの人と交わした言葉。

周りを無視して、急にバー経営しだしたりとか。

そんなひとつひとつが、かけがえのないものになっていたから。

純粋に彼女にも、ひとりの人間として豊かになってほしかったから。

 

ましてや、自分ひとりの考えにしばりつけるなんて、

なんてちっぽけなことなんだろう。おこがましいんだろう。

って思うから。とかいいつつ、

自分が思う幸せを彼女に押し付けていたのかもしれない。

 

 

  • 「好き」の気持ちがわからなくなった。

けいたくんを思う好きって気持ちが、

恋なのか。それとも尊敬なのか。分からなくった。

もっと気になる人が出来た。だから別れよ。って。

 

えっ、なんだそりゃ。

偶然にも、その男の子は自分の共通の友人で。自分が彼女に出会わせた子で。

 

「あっ、そっかあ。それは仕方ないよね。

 また好きになってもらえるようにおれ頑張るよ」

 

「おれ言ってたもんね。〇〇がいろんな経験してくれたら嬉しいって。

 それで、ほかの人を好きになっちゃっても、

 〇〇が幸せになることの方がずっといいって」

 

それは嘘でもなくて。心からそう思ってた言葉。伝えたんだけど、、

 

  • 君は誰よりも優しい人

ぼくは、最後の最後に大人になれなかった。

「本当はもっと一緒にいたい。もっと自分のこと見てほしい」

正直になった。こどもになった。

 

目の前の人は、自分を映す鏡。ってよく言う。

自分が本音で伝えると、相手も本音を話してくれる。

 

「けいたくんのことは好き。好きなんだけど。

 気になってしまった人のこと考えると、

 こんなに優しくしてくれてるのに心がすごく痛くて」

 

人に本音を話すのが苦手。相手の顔が見れない。って

ずっと言ってたよね。自分のことが好きになれないって。

そんな彼女が彼女なりに発してくれた言葉だった。

相手のことを心から思える。

君は誰よりも優しい人だよ。

 

 

自分は彼女に優しくしすぎたのかな。

それゆえにフラれちゃったのかな。

けど、彼女が幸せだったらそれでいい。

きっと、自分相手だったから、彼女は思ったことを発してくれた。

 

人それぞれ、幸せの価値観はそれぞれだ。

恋愛関係をもっと守ることだって出来たと思う。

そんなことより、自分はしたいことをして起こった結果だからそれでいい。

やり切った先は、想像以上にすっきりしている。

 

 

自分は彼女の幸せを心から願ってる。

明日からもまた、前を向き続ける。

ありがとう。